大堀相馬焼と瀬戸の技術が融合。


技術交流製品 馬の目猪口(仮)
ぐい呑み φ84mm×H50mm


「他地域の伝統とコラボする大堀相馬焼は発想になかった。相馬焼の路線から外れていないので商品化はいけると思う」。そう意気込んだのは、「青ひび」「駒絵」「二重焼き」が特徴である、国の伝統的工芸品大堀相馬焼を製造している錨屋窯13代目の窯元、伝統工芸士の山田代表。以前、瀬戸で修業をしていた山田氏。江戸時代の瀬戸製品にデザインとして施されている「馬の目」と、大堀相馬焼を融合させた地域間技術交流製品「馬の目猪口」を堀切川教授と思案しました。冷酒はガラスで飲む機会が多いですが、実は濡れた時の摩擦係数が低く、口当たりが良いものは陶器であることから開発がスタート。
大堀相馬焼特有の二重構造で、手の温かさを冷酒に与えないこと、熱燗の場合は手が熱くないこと、もプラスに働いています。さらに、温度を伝えない部分は持つところだけで、唇を付ける部分は内側から温度が優しく伝わって来ることも、お酒の美味しさを引き立てるポイントです。まさに人間工学に基づいた開発となり、伝統の技を楽しみながら、手と口の役割や飲み手を考えた製品が誕生しました。

●2つの地域伝統がコラボ
●温度差を楽しめる人間工学製品