独自のQR読み込み自動加工システムで多品種生産・少量生産・短納期生産など、時代のニーズに対応している南産業。それらの製品は、オーダーメイドなども含め、すべてお客様の要望を形にするものです。2016年に堀切川教授が訪問した際、「自社オリジナルの製品を持ちたい」という思いのもと、数回の技術相談・訪問を経て、この本棚が完成しました。一見、どの家庭にもあるような本棚ですが、この本棚は地震に対応する変わった工夫が施されています。市場には本棚自体が倒れないように補強したり、揺れを感知し扉が開かなくなる棚などがありますが、設置やロック

解除に手間がかかります。この本棚は中の棚自体が奥に向かって傾斜しており、地震などの揺れに対して、中身（本）が飛び出しにくい構造になっています。これは、2011年の東日本大震災の経験と、南産業が持つ加工技術がリンクした新製品。家具や収納は、世代を超えて受け継がれていくものや、住居スペースに合わせて形を変えるもの、世界に一つだけのオリジナル品など様々です。このようなお客様の要望に、信念を持って応えてきた、南産業の技術力・対応力が形になった製品です。