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滑りにくくするニーズ
保有技術が生んだ待望の塗料
保有技術が生んだ待望の塗料
耐滑フィラー・クニガード(仮)
耐滑材
雨の日に滑って、はっとした。誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。濡れた床での転倒事故、スリップによる交通事故は後を絶ちません。そんな、滑りにくくするニーズにマッチする製品が生まれようとしています。少資源国である日本にとって、数少ない貴重な鉱物資源のひとつ「ベントナイト」。ベントナイトとは、粘土鉱物であるモンモリロナイトを主成分とする岩石です。その粘土素材が持つ “増粘性” や “膨潤性” といった特性を応用して、様々な産業分野で利用されています。クニミネ工業が有する技術のなかに、“ベントナイト精製” と呼ばれるものがあります。特殊なプロセスによって、ベントナイトから様々な形状・性質の組成物を取り出すことが出来る技術です。この度新た
に着目したのは、粒子径10μm、石英を主成分とする「ベントナイト精製品」。これを水性塗料に5 % 程度添加したところ、その塗布面は通常よりも 2 倍以上の動摩擦係数が得られることがわかりました。床用塗料として道路白線塗料などに添加すれば、転倒・スリップ事故を防ぐ効果が期待できます。私たちの身の回りに広がる“滑りにくくするニーズ”に、ひとつの明るい光が見えました。※モンモリロナイトとは、粘土鉱物のひとつでアルミニウムの含水ケイ酸塩の単斜晶系。層状の結晶格子の間に水などの液体をとり入れて膨潤する特性を持ちます。
● 1,000 の用途を持つ粘土 ● 鉄やステンレスより硬いアルミナを含む