これまで紙袋業界は、段ボールで梱包していたものを紙袋で、紙袋で梱包していたものを段ボールで、などと、技術の進化に伴い“置き換え”することで販路を見出してきました。運送時の衝撃に強い段ボールですが、空気を運ぶとまで言われる隙間の多さ。一方紙は隙間もなく、使用後のゴミも段ボールの約10分の1ですが商品への衝撃が心配。それぞれのメリットとデメリットを踏まえた提案を続けています。今回開発したBtoC向けの「多段式紙バック」は、その置き換え産業に新しい道をもたらしました。それはポリエチレン袋業界です。中身が潰れにくい、強くて丈夫、空気が漏れにくい、素材が紙、これらのキーワードは現在ポリエチレン袋を使用している企業にとってニーズが掘り起こすことが出来るポイントだと考えます。今回の商品開発は、これまで段ボール業界と競合していた販路だけでなく、新たな販路の可能性を感じさせてくれる実りの開発となりました。