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袋需要の可能制 環境保全を考えた技術追求

置き換え産業の新しい道

これまで紙袋業界は、段ボールで梱包していたものを紙袋で、紙袋で梱包していたものを段ボールで、などと、技術の進化に伴い“置き換え”することで販路を見出してきました。運送時の衝撃に強い段ボールですが、空気を運ぶとまで言われる隙間の多さ。一方紙は隙間もなく、使用後のゴミも段ボールの約10分の1ですが商品への衝撃が心配。それぞれのメリットとデメリットを踏まえた提案を続けています。今回開発したBtoC向けの「多段式紙バック」は、その置き換え産業に新しい道をもたらしました。それはポリエチレン袋業界です。中身が潰れにくい、強くて丈夫、空気が漏れにくい、素材が紙、これらのキーワードは現在ポリエチレン袋を使用している企業にとってニーズが掘り起こすことが出来るポイントだと考えます。今回の商品開発は、これまで段ボール業界と競合していた販路だけでなく、新たな販路の可能性を感じさせてくれる実りの開発となりました。

多段式紙バック(仮) 紙袋

紙袋業界永遠の課題「漏れ」に挑む

米袋の素晴らしい技術をもっと日常生活に

製袋業界の永遠の課題である「漏れ」。日常生活では、少しこぼれたくらい…と感じてしまうかもしれませんが、工業系の「粉」を扱う時には非常に重要です。空気が漏れる隙間があれば、粒子が飛び出します。食品では衛生面、化学では環境面を考えた技術改善が最大の目標です。堀切川教授の技術相談では、「多段式シール」を提案。多段式とは口部分を何回も折ることで、何層もの「部屋」を作ります。運送時に袋へ圧がかかっても、“気圧”が異なる部屋へ“段階的”に漏れていくため、「袋内部の漏れ」を人工的に作り上げ、外へ中身が漏れない構造を形にしました。また、空気も漏れにくいため、潰したくないモノを入れる日用品として一般向けに商品化を検討しています。

開発担当/福島製造部 部長代理 佐藤和博さん 

シコー株式会社 東日本事業部 福島製造部

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【業務内容】産業用包装資材製造販売 紙袋・PE重袋・プラスチックダンボール