トップページ > 製品紹介 >BTA Fuji cup|ふくいろキラリ
見えない技術を 見える化したアイデア
BTA Fuji cup
カップ | Φ85 ×H157 mm
藤製作所は、限りなく長く真直ぐな深孔加工(※)に挑戦しています。筒状の金属に真直ぐ穴を明けていき、高品質な面粗さで仕上げるには、特殊な機械と熟練した技術が必要不可欠です。この製品名にもあるBTA(Boring & Trepanning Association)は、深孔の切削加工技法です。一般的にドリルでは、切粉の排出時にパイプの内面を傷付けてしまいますが、BTAはボーリングバー内部から切粉を排出するためきれいな内径が生まれます。穴を明けたパイプ内部は精巧で均一の孔の大きさである要望は高く、様々な業界で必要とされているものの、一般の方にはほとんど見ていただく機会がない技術でもあります。地元に根差した企業として自社技術をPRできる製品を作れないかを模索し、堀切川教授から
提案を受けた製品がBTAカップです。金属の丸棒をBTAで孔明けをして、内面加工の精巧さを見てもらえることができ、且つもしかしたら一般のお酒の愛好家の方に使っていただけるFuji cupとして開発されました。内径ギリギリの鋼球を用意し、飲み物を注いだBTAカップに入れれば、ゆっくりと落ちていき、マドラーを使わずとも液体をかき混ぜることが出来ます。硬球は冷やすことで、氷の代わりとして、飲み物を冷やす役割をします。また、濃度を変える事がありません。ゆっくりと落ちることは、精度が高いことの証明でもあり、藤製作所の技術を知っていただくには最高の製品となりました。
● 深孔加工の精巧さと研磨の両立