「べら丸」は、薄さ、軽さ、フィット感を兼ね備えた実用的な靴べらです。いつでも持ち歩けて、スマートに取り出すことができるように「名刺入れ」に入るサイズで作られています。当初、自社の技術を活かした金属での試作からスタートしました。しかしモニタリングから、素材や風合い等の改善点が多数見られ、開発は難航。試作を重ねた結果、材質は金属ではなく樹脂の方が質感も良く、かかとや靴にも優しいということが分かり、硬質塩化ビニール材を使用することに決定しました。自社の技術にだけこだわっていたら世に出なかった「べら丸」は、こうしてお客様に直に触れる最終商品となれたのです。

商品開発当初、一般の方向け商品として製作していました。しかし表裏に印刷が出来る・単価が安い・といった点が地域企業のノベルティ商品として注目され、様々な企業・団体で採用されております。「名刺入れに入る靴べら」というちょっとしたアイデアがもたらした効果は大きく、特に震災の影響が大きい浜通り地域から生まれたこの商品は、復興のシンボルとして広まり続けています。