福島県は全国有数の米処として知られています。福島県のお米は、一般財団法人日本穀物検定協会が実施する食味ランキングで「特A」獲得銘柄数が3年連続日本一(2020.2月)となるなど、品種・食味が評価されています。稲を収穫し脱穀すると籾(もみ)となり、その皮であるもみ殻が出ます。これに栄養素は無く、土壌改良等に使用されることはありますが、その他の使い道はほとんどありません。これを何かに活用できないか開発を重ね、形になったものが MOMIGARAトレイ(仮)です。生活用品に欠かせないプラスチック製品は、今大きな環境問題になっており、その1億

分の1でも改善したいと考え、植物性材料に着目して製造しました。しかし、開発当初は試行錯誤の連続です。ただプレスするだけではボロボロと崩れてしまい、日常生活で活用できるレベルではありませんでした。 堀切川教授への技術相談を実施し、成形を促す “ある原料” を配合。これにより崩れないようになりました。現在では、その表面加工や殺菌効果、デザイン性を持たせるフェーズへと開発が進んでいます。地域のお米から出たもみ殻を主原料に成形されたエコな商品として、地元銀行でお金を受け渡すトレイとして採用された例もあります。