工製作所は専用機・自動機の設計・製作を強みに、冶工具や金型パーツなどの金属部品を製作、一貫した生産ラインで短納期・高品質・低 価格を実現しています。特に、新しい製品を生みだす基礎となる設計部門では独創的なアイデアでオリジナリティを追及し、一歩進んだ次世代 の技術開発に励んでいます。その現場において、作業効率の改善を考え生まれたものが今回ご紹介する「ハンドルスター」です。その名のとおり、 星型のハンドル冶具。長手のハンドルを使用すると、台にぶつかったり狭い場所で使えなかったりと不便でした。このハンドルスターは、稼動範囲が狭いのでスペースを取らず、作業も手早く行えます。さらに、5 つの

突起はハンマー等で軽く叩いて締める、または緩めることを目的とし、常に叩きやすい位置に突起が来る工夫がしてあります。そして 5 本の指でしっかりホールドして回せるなどのメリットが多く、このような形状を採用しました。堀切川教授より、叩きやすさを考慮した突起の角度や錆に強い素材と表面処理の提案がなされ、同時に福島県発明協会による意匠・商 標等の知的財産支援を実施しています。当初は自分たちのために考えた Me to Me 製品ですが、同じような課題を抱えている現場は多く、今後の販売を計画しています。「現場のニーズから生まれたすごわざ」が未来の常識を作り上げます。